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東京都練馬区の歴史
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所在地 練馬区春日町3-2

 寿福寺は大林山最勝院といい、真言宗豊山派です。本尊は薬師如来で、豊島八十八か所第19番札所でもあります。開創は詳らかではありませんが『新編武蔵風土記稿』に「開山秀信、万治2年(1659)12月寂ス」とあり、寺の記録にも慶安2年(1649)の記述があることから、それ以前の創建であることが分かります。
 明治26年(1893)、失火により全焼しましたが、本尊の薬師如来は幸い焼失を免れました。明治43年(1910)本堂と堂内のほとんどを再建しましたが、まだ不十分な状態でした。そのため、本尊薬師如来の御影を厨子に入れて背負い、近郷近在に喜捨を願って巡行したので、人びとは「巡行薬師」と呼んで親しみ敬いました。集まった浄財で仏具等を整備してお堂が完成しました。現在の本堂は、昭和4年(1929)に改築されたものです。
 境内の十羅刹女神社は、古くは隣地の春日神社に祀られていましたが、明治時代の廃仏棄釈でここに遷らされました。



 延宝3年(1675)の庚申塔は青面金剛像の刻まれる塔としては区内最古のものです。また、江戸時代後期に上練馬村で家塾を開いていた河野鎮平(天保6年〔1835〕没)の筆子碑は、区の登録文化財です。
 寺宝には、平安時代の絵師として有名な巨勢金岡筆と伝えられる六字名号の軸物があります。
 平成21年(2009)3月 練馬区教育委員会

 境内には『河野鎮平筆子塚』があります。
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